EMR ACTUS
EMR ACTUSはCALFREE技術により、キャリブレーション不要ですぐに視線計測が行えます。装置を装着することや意思の疎通が難しい幼児や高齢者の計測、被験者が多い計測に最適です。
特長
仕様
検出方式 | |
瞳孔・角膜反射法 | |
検出レート(両眼) | |
両眼60Hz(59.94Hz) | |
眼球運動 検出分解能 | |
個人CAL計測時 | 精度0.5° / 分解能0.3°(ナック標準模型眼による) |
CALFREE計測時 | 精度4.0° / 分解能2.0°(ナック標準模型眼による) |
瞳孔径 | |
分解能 | 0.1mm |
瞳孔径 | 2.5~7.0mm |
検出範囲 | |
奥行き | 検出ユニットから500~800mm |
頭部移動可能範囲 | 幅475✕高さ360mm(奥行き700mmの位置のとき) |
記録データ | |
計測データ | バイナリ形式(CSVに変換可能) |
計測時間 | 60分 |
入力信号 | |
外部カウンタリセット | TTLレベル(負論理)DC0~+5.5V/接点信号 |
外部キュー | TTLレベル(負論理)DC0~+5.5V/接点信号 |
外部同期信号 | TTLレベル(負論理)DC0~+5.5V |
出力信号 | |
シリアルデータ | フレームカウンター / 注視点座標 / 瞳孔径 |
アナログ波形 | アイマーク座標、瞳孔径 -12.2V~+12.2V |
同期信号 | TTL信号(負論理) |
寸法・質量 | |
検出ユニット | 約W235✕H30✕D45mm(突起部除く) 約440g |
メインユニット | 約W110✕H300✕D228mm 約3.5kg |
CALFREEユニット | 約W693✕H484.5✕D228mm 約2.3kg |
入力電圧 | |
100~240V AC 50/60Hz | |
消費電力 | |
約140VA | |
環境 | |
動作温度 | 0~+40℃ / 30~80%RH 結露なきこと |
保存温度 | -10~+60℃ / 20~80%RH 結露なきこと |
オプション
スタンド | 検出ユニットを固定するためのスタンドです。 |
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CALFREEユニット | キャリブレーション行わずに計測が可能です。 |
刺激提示用24.1インチモニター | 刺激を提示するモニターです。CALFREEユニットが取付可能です。 |
イベント信号入力ケーブル | EMR ACTUSのリセット入力やイベント出力を外部機器と接続するためのケーブル(BNCコネクター)です。 |
シリアル出力変換ケーブル | EMR ACTUSとシリアルデータ通信するためのケーブル(D-Sub9P)です。 コンピュータと接続する場合、クロスケーブルが必要です。 |
CUEスイッチ | EMR ACTUSにCUEを入力するためのスイッチです。 |
制御用コンピュータ | EMR ACTUSを制御および刺激を表示するコンピュータです。 |
外部視野カメラオプション | EMR ACTUSでモニターではなく実風景を計測することができます。 |
WOT同期オプション | EMR ACTUSとNeU社製ウェアラブル光トポグラフィを接続して、同期計測することができます。 |
EMR-dStream | 提示する刺激の作成、刺激の再生、アイマークのモニタリング、個人キャリブレーション、計測データの記録、EMR ACTUSの制御などが可能です。 |
SDK | 外部のアプリケーションに組み込み、EMR ACTUSを制御したり、アイマークデータを取得することができます。 サンプルのアプリケーションが含まれています。 |
ケース | EMR ACTUSの構成機器を収納するケースです。 |
システム図
システム機器
EMR ACTUS+NIRS(脳血流)
NIRSは脳活動の安静時と活性時を計測し、その差分から各部位の活動量を算出して解析を行います。視線と脳血流を同時に計測することで、“何を見たか”と“認知負荷”を同時に評価することができます。例えば、人が認識やすいデザインを検討するとき、認知負荷が少ない方が脳を使わず直感的に物事を認知するといった評価を行うことがあります。また、視線の停留と脳活動は記憶と関係性があるとも言われており、教育分野での応用などが期待できます。 一般的な実験ではディスプレイにフィグゼーションマーク(安静時)と刺激画像/映像(活性時)を交互に表示し被験者の脳の活性状態を計測しますが、そうした刺激提示用のブロックデザインを組む場合、EMR ACTUSの制御ソフト“EMR-dStream2(ACTUS専用)”上で制作可能です。また、EMR-9と同様にEMR ACTUSとNIRS双方の近赤外光の干渉については、EMR ACTUS側の近赤外光の発光制御機能やNIRS用の遮光シートを使用することで計測に影響を与えません。
「CALFREE」は、神戸大学長松隆准教授による視線計測における個人キャリブレーションを不要にする技術(特許第5163982号)並びに神戸大学長松隆准教授、鎌原淳三准教授及び関西学院大学山本倫也准教授による視線計測における眼球モデル改良技術(特許第5371051号)を基に、弊社が開発した「個人キャリブレーションを不要にする機能」です。