KIKU-NAC（瞳孔反応解析システム）
KIKU-NAC（キクナック）は据え置き型の瞳孔・視線計測装置です。装置内部の画面に自由な映像を提示させて、両眼の瞳孔径と視線位置を計測することができます。計測したデータは本体に保存され、解析ソフトにより、瞳孔径のデータから独自の注目度の値を取得できます。
被験者は装置を覗き込むだけで計測ができ、計測環境の再現性が高く、ヘルスケア、医療、コンテンツ評価、教育、モビリティの快適性、モバイル・ゲームコンテンツ、消費者行動、労働安全・適正評価、研究向け専門事業など、幅広い分野の研究に対応しています。
※KIKU-NACは、瞳孔反応解析のエキスパートのKIKURA株式会社と株式会社ナックイメージテクノロジーとのコラボ製品です。
特長
瞳孔反応（興味・関心）
瞳孔は自分では制御できない無意識の反応です。注目や関心、興奮によって自律神経の交感神経が優位になると瞳孔が拡大し、退屈や興味がないときには副交感神経が優位になり、瞳孔が小さくなることが知られています。瞳孔反応は、⼼理的・⽣理的な反応の⼀つであり、⼈間の内⾯的な状態を⽰す貴重な情報源です。
注目度解析ソフト
解析ソフトKIKU-NAC AnaLyzer（キクナックアナライザー）により計測データから注目度を算出します。注目度の変化を動画上で視線位置と注目度の変化を色合いで表現できます。また、任意のエリアの注目度を集計した数値を出力できます。
高精度計測
瞳孔径の分解能が従来機種の0.1mmから0.02mmと5倍に向上し、微小な瞳孔変化も捉えることができるようになりました。
簡便なキャリブレーション
被験者は画面に表示される1点のターゲットを注視するだけでキャリブレーションが完了します。
計測アプリ
刺激映像を提示し、視線、瞳孔径を計測します。計測中、被験者の眼の映像と視線位置を同時にモニタリングできます。計測後すぐにリプレイ再生ができ、視線だけでなく瞳孔径の変化をグラフで簡易的に確認できます。
仕様
| 検出方式 | 瞳孔・角膜反射方式 |
|---|---|
| キャリブレーション | 1点 |
| サンプリングレート | 両眼30Hz |
| 視距離 | 330mm ※光学的手法 |
| 瞳孔間距離 | 55mm～65mm |
| 視線精度 | ±3°未満 |
| 瞳孔径 | 分解能：0.02mm |
| 本体部の寸法 | 280（W）✕490（H）✕254（D）mm ※突起物含まず |
| 重量 | 約10kg |
